塗装屋さんは何を基準に選べばよいでしょうか?

質問

一戸建ての外壁と屋根の塗装をしてくれる業者を探しています。

大手、地元の業者問わず、良さそうなところをご存じでしたら教えて下さい。

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サイト訪問者 1年 1 回答 543 PV

回答 ( 1 )

  1. 具体的な業者名よりも、あまり知られていない業者の選び方をお知らせします。
    塗装業者は大きく分けて2つのタイプが存在します。

    1.社長が職人もしくは職人あがりの「職人社長の塗装業者」
    世慣れしていないため、宣伝をほとんどしません。
    消費者の目に触れる機会が極端に少ないため、大手の下請け仕事が中心です。
    地域密着でリピート客を抱えている昔ながらの業者もいます。

    2.社長が営業あがりの「営業社長の塗装業者」
    営業力が高い反面技術がないため、実際の塗装は「職人社長の塗装業者」に丸投げします。
    消費者は広告や宣伝に積極的なこのタイプの業者に工事を依頼することが、圧倒的に多くなります。

    前者が現場重視の業者なら、後者は営業重視の業者です。

    過去の実例からいえば「職人社長の塗装業者」の方が、工事失敗の危険性は少ないでしょう。
    理由をみていきましょう。

    仮に100万円で塗装工事の契約を結んだとします。

    1.「職人社長の塗装業者」の場合
    100万円は全額工事に使える「予算」です。ここから自社の利益を差し引きます。

    2.「営業塗装業者」の場合
    前述の通り、下請け会社に丸投げします、
    下請けに工事を任せる以上、自分たちにも利益が必要ですが、この利益が問題となります。

    ある大手営業塗装業者の場合:
    100万円で工事契約を交わしても、下請け業者には足場を含めた工事の全工程を「30〜40万円程度」の予算で発注します。
    こうなってしまうと下請け業者は赤字になるため、手抜きをせざるを得ない「予算」です。

    もちろん「職人社長の塗装業者」が施主から直接受注しても、コストを下げるだけ下げて利益を大きくしてしまえば、結局は同じになります。
    しかし、「営業塗装業者」は、自分たちの手で塗装作業ができない以上、 「中間マージン」を収益源としない限り存続できません。
    これは、お客さん第一に考える/考えないというレベルの問題ではなく、システムそのものに少々無理があるということになります。

    ただ、これはあまりにも限度を超えた予算という前提で話をしていまずか、塗装トラブルの原因の多くがこの部分に関係しています。

    こういう訳で、下請けをつかわない「自社施工」をアピールする業者がいるのです。※もともと自社施工という正確な定義はありませんが・・
    しかし職人社長を演じる業者や、現場経験のない営業マンがわざわざペンキのついた作業服に着替えて訪問販売するケースもあるようです。

    他方、「職人塗装業者」の場合は、充分な予算を確保していますから、コストカットを狙って不正が行われる可能性は少ないと言えます。
    例えそこから下請けなどの協力業者を使う場合であっても、現場出身の職人塗装業者の場合では手抜きの果ての状態がよく想像できるでしょうからコストを割いてまで仕事を受けようとはしない可能性は高いと思います。

    このように支払う工事費がおなじ100万円だとしても、実際に作業に費やされる「予算」は、それぞれの業者毎にまったく異なってくるのです。

    以上のような理由により、依頼するのであれば「職人塗装業者」を選ぶべきですが、問題はその探し方です。
    以下の二点を掲げている業者であれば、まず間違いないでしょう。

    ・代表者が「塗装技能士」の資格を持っている。 ※代表者が持っていなければ意味がありません
    ・知事などから認定される塗装工事業の許可がある。

    「塗装技能士」というのは、職人でなければ取れない国家資格です。
    「塗装工事業」も10年工事に携わっていなければ、取れない許認可です。

    もちろん、これらの許可や資格がなくても「職人塗装業者」は世の中にたくさんいますが、素人の方が見極める場合は、この方法がベストですが、後はこの考え方を主軸にして業者の所在地に足を運んで情報収集するのも良いでしょう。

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