屋根は塗装ではなく交換をしたほうが良いと勧められました
質問
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新築から12年経過し、近所でもちらほら外壁塗装をしているお家も出てきたため我が家も塗装を計画中です。
先日ひとつの業者さんの方から屋根は塗装ではなく交換をしたほうが良いと勧められました。
塗装済むと思っていたので本当にそこまでする必要があるのか知りたいです。
屋根はカラーベストというものです。
業者さん曰く上から金属系の屋根を被せる方法にすればもう塗装をしなくていいそうですが、やはり今後のメンテナンスを考えると塗装よりいいのでしょうか?
また一般的に築12年程度ではどちらの工事が多いのでしょうか?
ご教示よろしくお願いします。
回答 ( 2 )
カラーベストというのは、いわゆるスレート系の屋根ですね。
一般には屋根工事と塗装では塗装の比率のほうが多いです。
屋根工事をされる方の特徴としてはノンアスベスト系のスレート屋根でひび割れが多かったり欠けたりしている屋根に限ったりします。
昔はアスベスト入りのため頑丈のスレートが多かったのですが、平成18年に労働安全衛生法施行令の改正によってアスベストの使用が禁止されノンアスベストのスレートが開発されました。
このノンアスベスト屋根ですが労働環境にはいいのですが、耐久性に欠ける問題を指摘されることが多く実際にもひび割れが多いのはほぼ決まってノンアスベストのスレート屋根です。
ですので塗装をするとしたら、まず第一条件がノンアスベストのスレート屋根ではなくひび割れや欠損も少ない場合に限って塗装をするということだと思います。
その条件に適った上で塗装をすればいいでしょう。
そして今の屋根塗装は遮熱性能を有した塗料も多いですのでそれも選択肢に入れたほうがよいでしょう。
また築12年ではまずそこまで心配される必要はないのですが、アスベスト入りの屋根でも室内の湿気がうまく屋根から排出されず結露で屋根の下地板(野地板)が腐食してしまう場合も少ないですがあります。
その上屋根は過酷な環境下にあります。
叩きつけるような酸性雨、有害な紫外線を含んだ強烈な日射し。
真夏の屋根は激しく熱せられており作業する職人たちは足裏を軽くやけどするほどです。
このような環境ですからスレート屋根は下地からの結露と表面からの過酷な環境で耐えているため、脆くなっている場合は少しやわらかめのクッションフロアーを歩いている感触で中には歩いただけで割れてしまうことさえもあります。
加えて棟の頭頂部などにはかならずトタンが使われています。
築10年ともすればコケ・藻類が発生していると思いますが、それは美観的な問題が多く耐久性に対して緊急に対処しなければならないほどではありません。
ただしこのトタン(棟板金)に打ち付けた釘が抜け掛かっていたりサビが発生したりします。
もし塗装以外の屋根工事をするとしてタイミングを考えるとすれば、今回のように新築から初回の塗装時のときに行ったほうが後々のメンテナンス費用を考えれば得策とも言えます。
さらに築年数がよほど経過した屋根のように下地の腐食の可能性がほぼないわけですから、今の屋根の上から被せる「カバー工法」がいいでしょう。
下地もしっかりしたときに行った時のほうが屋根材の取り付けも強固で台風の時にも安心かと思います。
この度はご回答とても参考になりました。
相談させて頂くまではわからなかったのですが動画を見させていただいてから塗装には不適合な屋根ということがわかりカバー工法で工事を致しました。
ありがとうございました。